ズレる・カスれる・インクがおちる





←ズレやカスレを活かすことによって、こんなに素敵なレトロ感がでます

レトロ印刷の三大特長、『ズレる・カスれる・インクがおちる』

レトロ印刷は、1版ごとに製版し、インクを重ねてする印刷です。
版が重なるときに、ズレは起こります。
特に多色刷りや、細かい合わせがあるデザインになると、版ズレが起こります。
また、版は簡易の薄いシートになっているので、
刷っていくうちに、版が伸びたりして、ズレが起こる場合もあります。

インクは半水性のインクのため、乾きにくく、
また紙によっては染み込みやすく、カスれや色ムラが起こりやすくなります。
特に、レトロ紙シリーズは紙の表面がざらざらしているので、カスレが出やすくなります。 
厚紙の場合はインクの定着がランダムになるため、色ムラが起こりやすくなります。

逆に、紙の表面がツルツルしているハトロン・ポッポ紙(裏面)は
インクが落ちやすくなります。

たまに、こんな質問があります。
「濃度を下げればインク落ちしませんか?」

濃度を下げても、落ちやすいインクであることには変わりがありませんので、
濃度が薄くても落ちると覚えておいてください!
ただ、多少はつきにくくなるかも!? 
といった具合です。

オリジナルの紙たち


レトロ印刷には、ここにしかない紙がたくさんあります。
印刷が特殊な為、印刷に合う紙がなかなかない事もあり、
昔から社長コンビが紙探しの旅にでて、見つけています。
中にはふすまに使われる紙や、緩衝材として使われていた紙もあります。
ちなみに、ネーミングはスタッフで決めています◎

紙を変えるだけで、雰囲気が変わります

【ペラ紙】
 ・レトロ紙シリーズ












・にごり紙シリーズ









 










【厚紙】







 厚紙は温度や湿度に敏感なため、ビニールハウスで保管しています。
冬は紙が固くなったり、夏は乾燥したり、湿気たり・・・
いい状態でないと、印刷機に通ってくれません。


他にもたくさん紙があります
紙について→http://jam-p.com/paperink/papers.php 


データはモノクロが基本


レトロ印刷は印刷(オフセット)ではありません!
版画のように、1版づつ製版して印刷しています。

データを作る時は、
必ずモノクロにしてご入稿ください。
濃度を調節する場合も、K(黒)に変換してから調節しましょう。
※カラーの状態で入稿されますと、不備となり再入稿になる場合があります


●注意点●
カラーをそのままグレースケール化しただけではダメなんです×!
カラーの状態からグレースケールをすると、
その色味のままモノクロになるので、
薄い色淡い色薄いグレーに変換されてしまいます。

これは、「カラー」が持つ色の濃度が薄いからです。
ちなみに 黄色→グレー11%  シトロン→グレー5% になってしまいます。


 
そのまま印刷すると、薄い色味になり、見えづらくなってしまう原因となります。




はっきりとした色味にしたい場合は、黒100%にしましょう。
(ただし、ベタなど印字面積が広い場合は90%以下がおすすめです)





左:グレースケール化のみ 右:K100%の濃度


薄い色味をご希望であれば、薄い濃度の黒にしてください。
濃度はそのまま印刷に反映されます◎

 文字や細い線などは濃度100%(K100)がオススメです!