透明ツヤカバーってなんなん?


レトロ印刷が好きだけど、めっちゃ触る物だから、インク落ちは困る!
そんな時はツヤプリがいいですね。

ツヤプリとは、インクがベタベタの紙の上に樹脂の粉を振りかけ、高温で熱して
粉を溶かし、つやつやに仕上げる印刷のことです。

ざっくり見せるとこんな感じ
樹脂でインクをコーティングしているので、
指でこすってもインクが手につくことはありません!

仕上がりはツヤツヤぷくぷく~
しかし、ツヤプリをすると紙の表面がデコボコしている状態になり、
更に熱で紙自体が湾曲します。

そのため一度ツヤプリした紙はもう機械の中に通すことができません。

そして多色刷りの記事でも書いたように、一度に刷ることができるのは2色までです。
一度に刷れるのは2色まで!
…ということは、ツヤプリができるのは片面のみ、2色までということになります。


ええっ!でも3色使いたいんだよ!それでいてインク落ちは困るんだよ!


 そうですよね。じゃあそんな時は透明ツヤカバーでどうでしょう!

JAMには透明インクというものがあります。
白い紙に印刷してもほとんど見えない、影が薄いアイツですが
ツヤプリと一緒の時はキラッキラと輝きだします


予め3色を通常のレトロ印刷をしておいて、
4色目として透明インクのツヤプリを乗せます。

これは!あたかも!
透明ツヤプリですべてカバーしてしまうことで
あたかも3色ツヤプリのような仕上がりになりました~○

※見た目は3色ですが、透明インクも1色とカウントしますので
 これは「4色刷り」になります


しかしレトロ印刷にズレは付き物。
当然透明ツヤもズレるので
一回り大きめにデータを作っておくと◎です。

製本の表紙も透明ツヤカバーにすれば
トレーシングペーパーがつかない仕上がりにできますよ。
あ、製本の詳しい話はまた違う記事でお話ししますね。

多色刷りはどこまでゆくの



JAMで使えるインクは32色。
CMYKの印刷じゃないからこそ、にじみ出る良さがあります。

好きな色を選んで1色刷り?ちょっとリッチに4色刷り?
色数は増えれば増えるほど可能性は広がります◎

同系色の2色刷り!



こちらはなんと5色刷り!

多色刷りって言うけれど、何色まで刷れるの?

そりゃ32色刷までいけます!!

厳密にいえば、同じインクを2回刷り・3回刷りもできるので
100色刷だってできます。やったことないけど。)

同じインクを重ねれば更に濃くなる?…実はあまり変わりません。
興味があったらまず試し刷りをオススメします!


しかし、レトロ印刷で使っているリソグラフは2色機なので
一度に二色しか刷れません!

2色分しか入らない!

印刷見本「あそびかたろぐ」の紙とインクの見本は
しれっと全ての紙に32色刷ってありますが
2色ずつ、16回同じ紙を機械に通して刷っているのです。


しかも、レトロ印刷はインクが落ちるので同じ日に2回刷ることができません
1回刷ったら1日乾かして、次の色を刷ります。

そのため納期は2色単位で伸びていくんですよ~
更に厚紙は断裁前にも1日乾かすので+1日!

多色刷りにはリスクも付き物です。

給紙するローラーがインクの上を通って印刷物が汚れたり
紙同士がこすれてインクが移ったり
インクの水分を吸いすぎて紙が変形し、ズレが大きくなったり。

でもそんなリスクも愛おしく感じるくらい
多色刷りは魅力的!

多色刷りに魅了されたワタシの今年の年賀状がコレです。
黒一色?
んっ?!
JAMのインクでリッチブラックしてみました。
一周回って意味が分かりませんね。

ベタ100%で混色はさすがに汚いので、角度の異なる網点で混色にしました。モアレがサイコウです。

好きなサイズの印刷物をつくるぞ!



正方形の折り紙が作りたい!!
長細ーーーーい変形の印刷がしたい!!

そんな時はトンボ印刷
短辺は最短30mm、長辺は最長400mmまで作れちゃうんです。


よし、じゃあ作ってみよう!
HPからテンプレートをダウンロード!
(Illustratorの場合

破線があるだけ!

な、なんだこれ、大きな枠があるだけ…!?

そうなんです。
自由なサイズのため、テンプレートはないんです。

色指示用のカラーチップを使ってもらうために
一応テンプレートという形を用意はしてますが
トンボはご自身で作成していただきます!

※トンボの作り方は過去記事のコチラ


大きな枠の中に、希望のサイズのトンボを作って
データを作成してください。
あとはいつも通り分版をするだけ!



分版できたぞ~


このデータをいただけば、
トンボのサイズ通りに断裁・仕上げをします!


正方形!やったー!


Photoshopの場合はそもそもテンプレを用意していません!
好きなサイズ+各辺ヌリタシ3mmずつのカンバスで
データを作ってくださいね!

ご注文フォームにサイズを明記するのをお忘れなく!


価格はサイズの数値で細かく分けているのでHPをよく見ましょう!
あと1mm小さければ一つ下の価格、なんてこともありますよ~

規格サイズと少し違う印刷物って、目を引きますよね!
変形サイズのデータ作成を覚えて印刷を楽しんじゃいましょう~◎