透明ツヤカバーってなんなん?


レトロ印刷が好きだけど、めっちゃ触る物だから、インク落ちは困る!
そんな時はツヤプリがいいですね。

ツヤプリとは、インクがベタベタの紙の上に樹脂の粉を振りかけ、高温で熱して
粉を溶かし、つやつやに仕上げる印刷のことです。

ざっくり見せるとこんな感じ
樹脂でインクをコーティングしているので、
指でこすってもインクが手につくことはありません!

仕上がりはツヤツヤぷくぷく~
しかし、ツヤプリをすると紙の表面がデコボコしている状態になり、
更に熱で紙自体が湾曲します。

そのため一度ツヤプリした紙はもう機械の中に通すことができません。

そして多色刷りの記事でも書いたように、一度に刷ることができるのは2色までです。
一度に刷れるのは2色まで!
…ということは、ツヤプリができるのは片面のみ、2色までということになります。


ええっ!でも3色使いたいんだよ!それでいてインク落ちは困るんだよ!


 そうですよね。じゃあそんな時は透明ツヤカバーでどうでしょう!

JAMには透明インクというものがあります。
白い紙に印刷してもほとんど見えない、影が薄いアイツですが
ツヤプリと一緒の時はキラッキラと輝きだします


予め3色を通常のレトロ印刷をしておいて、
4色目として透明インクのツヤプリを乗せます。

これは!あたかも!
透明ツヤプリですべてカバーしてしまうことで
あたかも3色ツヤプリのような仕上がりになりました~○

※見た目は3色ですが、透明インクも1色とカウントしますので
 これは「4色刷り」になります


しかしレトロ印刷にズレは付き物。
当然透明ツヤもズレるので
一回り大きめにデータを作っておくと◎です。

製本の表紙も透明ツヤカバーにすれば
トレーシングペーパーがつかない仕上がりにできますよ。
あ、製本の詳しい話はまた違う記事でお話ししますね。